7月24日、ベトナムインデックスは代表株30社のうち29の株で値下げを見せ、3.2%の急落となりました。
主にアジアの中国、香港の株価に影響を受けた原因と分析されており、中国の上海とシンセンの主要指数は3-5%の下落、香港の指数も2.4%の下落となっていた。
日本市場の日経225では0.6%、韓国も同率程度の下落となっている。
ウォールストリートも同じ方向に動きましたが、最も大きく落ち込んだのは中国市場であったが、ベトナムの大型株では売りが急増した事により最大で6%の落ち込みをみせています。
このペースでの急落は近年で最大であり、ハノイ、ホーチミンの取引所での取引額が4兆5,000億ドンを超えた。
ホーチミンの証券会社のアナリストは急激にベトナム株式市場から、キャッシュが引き出されており投資家はより安全な資産を探している状況で、この急落は恐怖が具現化した物だと分析しています。
また、今回の急落、コロナウイルスの現状を見ても、今年の上場企業はここからの回復を見せる事はないだろうと述べている。
外国人投資家たちは市場が落ち込んだ際に迅速に動きを見せ、午前中は450万株の買い越しであった所、午後に800万株以上を売り、VN30ではPOW,VNM、GAS、BID等の株式が特に売り越されました。
またベトナムでは同時にずっと上昇傾向であった金価格もピークを越えたと予想されており、下降傾向に入ったと分析されている。
この一連の動きには、ダナンにてCovid-19対策に50人を隔離したとほぼ同時に起きており、市場の感情を動かした可能性もあると言われている。
ただ、中国での洪水、インドでのサバクトビバッタ被害を受け、今年度秋より世界の食料事情が悪化する事により、被害が最も軽微であり穀物輸出国であるベトナムの経済は底堅い事は間違いないだろう。特に農業関連株については、この急落にて買い場を迎えているのではないだろうか。